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平成27年度 入学式  会長挨拶(全文)

   
ようやく北国あきたにも、桜の便りが届けられるような気配が感じられる時節となりました。

210名の、新入生の諸君、伝統ある秋田工業高校への入学おめでとうございます。ならびに保護者のみなさま、誠におめでとうございます。謹んでお祝い申し上げます。

私は、秋田工業高校・土木科を昭和51年に卒業しました、同窓会長の工藤嘉範と申します。

高校受験という、おそらくは人生最初の厳しい難関を乗り越え、秋田工業高校の生徒となられた諸君にあらためてお祝い申し上げ、義務教育を終えた、人生のターニングポイントに伝統ある本校を選択いただいた事に、先輩の一人として誠に光栄に思います。 

諸君もご存じだと思いますが、本校は昨年、創立110周年を迎えました。すなわち、諸君はあらたなスタートとなる、1が3並びの、記念すべき創立111年の年に入学されました。偶然とは言え、実に印象深い巡り合わせの新入生となったわけです。

どうか、いつか訪れるであろう人生の節目節目に、本校で同じ青春の時期を共にした仲間と集い、こうした巡り合わせを懐かしんで頂きたいと思います。

本校は、秋田県のみならず、日本、また国際社会に貢献し、工業界の発展に寄与する人材の育成に努めることを目的としてきました。その結果、長い歴史の上で、卒業生たちはものづくりの現場などでその成果と歴史を深く刻んできました。

そうした学習や実習を行う環境が本校には整っています。

同時に、この体育館をはじめとし、屋内練習場など部活動で思う存分成果を上げて行くための、練習環境も整っています。

あとは諸君が在学中にどのような目標を持ち、日々を過ごしていくのかという、個々の意識にかかっているのだと思います。自覚を持ち、行動に移されることを期待します。

今ここで挙行されている、秋田工業高校入学式に、私は同窓の卒業生3万人を代表し同窓会長として新入生を迎えるこの式典の場に立っています。

私は、「学校」という存在を形作る要素を三つと考えています。

1つは「生徒」、2つは「保護者と教職員の連帯、いわゆるPTA」、最後の1つは「同窓会」です。この内のどれが欠けても学校とは呼べないと思います。

我々同窓生が「金砂健児」としての誇りを胸に、日々の仕事、事業に臨み、結果が評価され、その経歴が秋田工業高校卒業生であることは嬉しい限りではありますが、何にも増して現役の生徒諸君が文武両道で、優秀・好成績を修めることが秋田工業高校の名を世に高めることであり最大の誇りです。公立高校としてはおそらく日本有数の校舎改築が進行中で、現在は教育環境が十分とはいえませんが、こうしたハンディを克服し新入生諸君には、母校の名誉のため、目標は高く「文武両道で日本一を目指す」
奮闘、努力を期待します。

最後に、保護者の方々には、ご子弟が楽しく通学しているのか様子をうかがい、3年間積極的に関心を持って頂きたいと思います。

そして、教職員の方々には、生徒たちが「質実剛健」の伝統を胸に卒業の日を迎えられるよう、強く育んで頂きたいと願います。私自身、本校PTA会長経験者のひとりとして、「P」と「T」の二つが、強い信頼関係で連携されることを切にお願いをいたします。 

新入生諸君が、ここ金砂の地で、将来の同窓会員として大きく成長することを期待し、入学式にあたり3万人の卒業生を代表し挨拶と致します。

ご入学、誠におめでとうございます。

  平成27年4月7日
           秋田県立秋田工業高等高校 同窓会
              会 長  工藤嘉範

 
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