校 長  山 方   攻
 
 このたびの学校創立百周年を記念する行事並びに事業はほぼ順調に推移し、最後の行事を終えて早くも一月を経過いたしました。皆様にはご壮健でご活躍のこととお慶び申し上げます。

 今年度当初から実施して参りました招待試合をはじめとする校内外における諸行事、県知事、県教育委員会、県選出国会議員、県議会議員各位と全国各地からの同窓各位、在校生、PTA等の多くの皆様のご参加をいただいた記念式典、西澤潤一先生をお迎えして行った記念講演会は高い評価を得ることができ、また、祝賀会では同窓生の卓越したパワーが秋工の力を学内外に強く印象付けたところでありました。

 記念事業として、同窓各位のご協力をいただいて秋工百年誌を刊行できましたことは、本校の歴史と伝統を今後に引き継ぐために大変意義深いものと存じます。

 事業の目玉でありました多目的屋内運動場建設は予定どおり完工にこぎ着けていただきました。県内高等学校の施設としてはトップクラスのものであり、面積・高さとも申し分ない大きさを誇っております。梅雨や秋から冬にかけての時期、練習場所確保に難儀していたことを思えば、部活動の推進にこれほど恩恵を与えてくれるものはありません。経済の不況と資材高騰などの悪条件が重なる中、東海林正隆同窓会長をはじめ募金委員会の皆様には二年余りにも及ぶ長い期間、募金活動に取り組んでいただきました。おかけしたたいへんなご苦労及びご協力いただきました多くの皆様、工事を実施いただきました本校ゆかりの企業の皆様に深甚なる感謝を申し上げます。皆様の本校に対する期待を常に感じながら本施設を有効に活用し、各部とも全国制覇を目指したいと思います。ありがとうございました。
   また、このたびの一連の行事を推進する中で、多くの同窓の皆様の講話をいただいて参りました。在校時の生活、考え、そして卒業後の活躍とこれからの社会に必要な事柄を在校生にお話しいただきました。各界で活躍されている諸先輩の姿と様々な業績は、在校生に大きな励ましと希望を与えてくれましたし、諸行事、事業を終え、在校生、保護者はじめ学校関係者は百年の力を目の当たりにして伝統を実感し、誇りを持つ契機になったことと思います。それらの財産を生かしながら、後に続く卒業生の今後の活動を期待したいと思いますし、学校としても新しい時代に即しながら発展を期したいと思います。今後ともお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、同窓会並びに企業、篤志家の皆様の絶大なるご理解とご協力に衷心より感謝申し上げますとともに、皆様のますますのご発展を祈ってご挨拶といたします。

百周年記念事業キャッチフレーズ
 
多目的屋内運動場 愛称“金砂キューブ”

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