退任のあいさつ
前同窓会会長 東海林 正 隆
(昭和17年採鉱科卒)
 
 在学中は先生方にご心配をかけ続け、なんとか卒業させて頂き『君は秋田工業卒業生か』と言われ大きな誇りを持ち続けた私。事業を営みながらささやかでも地域の発展にお役に立ちたいと思い、県会議員在任中、当時の同窓会長の倉田儀一氏(秋田魁新報社社長)退任に当たり、後任に命ぜられ、18年の長きに渡り会長職を務めさせて頂きました。

 就任当時には総会等にも出席者もごく僅かでした。しかし、県内外に於いて産業界始め、いたるところで活躍されている多くの同窓の方々に思いを寄せ、歴史と伝統に相応しい同窓生の象徴たる同窓会館を校内の金砂ヶ原に建築し、更に同窓生の絆と親睦を更に深くするため役員会にお計りしたところ、ご賛同を頂き、物心両面にご協力を賜り丸一年にして県内高校唯一の同窓会館が竣工しました。

 今や同窓生のシンボルとして大いに利用され、懐かしい同級生や同期生等にも利用されております。又、役員会や総会にも多数出席を得て共に母校に思いを寄せ、校歌や応援歌を歌い母校の繁栄と同窓生としての誇りと絆を一層深めて参りました。


   昨年10月には学校当局・PTA・同窓会共に力を併せ、学校創立百周年記念を県民会館に於いて、県知事始め多数のご来賓など約1700名の出席を賜り厳粛の内にも盛大な式典を挙行し、記念祝賀会も多数の出席を頂き明るい雰囲気の中に行われ、同窓生一同と共に正に感動の一時でした。

 更に記念誌発行や記念事業の目玉である屋内多目的運動場(金砂キューブ)も完成し、本当に我が母校の百周年記念に相応しい大いなる喜びでした。これも副会長始め役員の方々、そして同窓生皆々様の母校への熱い思い秋工卒業生としての高い誇りがあればこそであり、その思いと喜びは私も生涯忘れることは出来ません。

 この意義ある百周年記念事業達成をもって退任するに当たり、今後太田新会長のもとに若き世代の役員を中心に、更に母校の繁栄と我が秋田工業高校同窓会の益々の発展あらんことをお祈り申し上げますと共に、私の会長在任中からのご協力ご鞭撻に対し深く感謝とお礼を申し上げ退任の挨拶と致します。

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