「質実剛健」の教育
校 長 芳 賀   誠
 
 4月1日、県庁で秋田工業校長の辞令を受けすぐ東海林正隆会長の自宅を訪問し、26代校長としての挨拶をしました。以来、5月28日の同窓会総会、6月4日の東海支部(名古屋)、翌日の関西支部(大阪)、13日の金砂クラブ4部会と同窓会の皆様と新しい出会いを続けて参りました。6月からは、太田新会長や新役員の皆様にご支援や激励を頂き、本校の発展充実のため邁進しているところです。

 現在の最大の課題は、新校舎の建築であります。昭和40年代前半に建築された現校舎はいたる所ヒビ割れし、塗装はボロボロになり、学習環境としては最悪の状態にあります。今年度は「学習環境の整備」を重点指導の一つとして清掃の徹底、不要な物品の撤去などにより「古いけれども清潔な環境づくり」をしています。

 また、生徒の服装や生活態度についても厳しく指導をしています。男子のだらしない服装や女子の短いスカートなどの指導を重点にしています。これらの指導の根拠は校訓にあります。
   「質実剛健」の校風を現在の本校の姿としてどう具現化していくかを考えたとき、現代の軽薄な社会の風潮に流されず、本校を卒業した時にそれぞれの立場において信頼され中心になっていける人材を育てたいからです。だらしない生徒を雑然とした校舎で学ばせ大した力も付けずに卒業されるわけには行かないからです。清潔な新校舎で充実した学校教育が行われることを目指して運営に当たっているところです。

 全県で最大規模の高校であり、工業高校の中心校である本校が、専門の学習や部活動のレベルで決して他校に引けを取らないように日々の努力を職員、生徒に求めております。

 私は、本校を昭和40年3月に卒業した「同窓生の気持ち」(本当は湯沢高校卒)で、「質実剛健」を極めようとしておりますので、今後ともご支援よろしくお願い致します。

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