ご挨拶と御礼
教 頭 深 澤   守
 
 昨年、男鹿工業高校より赴任して参りました。同窓各位におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申しあげます。また、昨年は創立百周年の記念式典や諸行事、金砂キューブの建設等多大なるご支援ご協力を戴き無事執り行うことができました。心より御礼申しあげます。

 さて、本校はこれまで多くの有為な人材を産業界に輩出してきました。工業は日本の産業の根幹として重要な役割を果たしてきており、その土台を支えてきたのは工業教育であります。現在のわが国の食糧自給率はカロリーベースで約40%といわれておりますが、工業高校はものづくりを担う有為な人材を育成し、付加価値の高い「もの」を創造し輸出し、外貨を得て食料やエネルギー等の生活必需品を賄っています。若いうちにものづくりの感性を身につけた多くの同窓各位が、日本の工業技術の進展に大きく貢献し、今日の豊かな日本を築いてきたと言っても過言ではありません。このことは、昨年の東海支部同窓会、関西支部同窓会、東京支部同窓会、そして今年の北海道支部同窓会、東北機械同窓会に出席させて頂き、同窓各位のパワー漲るご活躍を目の当たりにし確信いたしました。

   バブル経済崩壊後の社会的変化の中で国民の人生観や生き方が様変わりし、職業観も大きく変化しました。最近は、フリーターさらに進路決定を先延ばしするモラリアム化やニート(学校を卒業後、仕事にも就職訓練にも従事していない若者たちを指し、年平均で80万人に及んでいる)が社会問題化してきております。幸い本校ではこのような現象は見られませんが、求人活動、インターンシップ、社会人講話等を通して同窓各位のご支援とご鞭撻を賜り、将来の工業界を担う人材育成に努めたいと存じます。色々とご迷惑をおかけしますが、宜しくお願いいたします。

 最後になりますが、各支部の同窓会に出席させて頂いた折には大変お世話になりました。紙面をお借りし御礼申しあげます。同窓生のますますのご発展をお祈りいたします。

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