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去る8月23日から3日間の日程で第56回全国高等学校PTA連合大会秋田大会が開かれました。 全国からPとTの関係者約1万人が参加し、7つの分科会において熱心な発表と討議がされたのです。 発表校の中に愛知県立旭丘高校という学校がありました。この学校は、来年には創立130周年を迎える伝統校ですが、特に印象深かったのが生徒達の活き活きとした活動ぶりです。学校長の説明では、『生徒は主体的に動いてくれています。 補習授業は生徒達が必要と考えれば自主的に教師にお願いに来ます。昨年の運動会では、学校が知らないうちに生徒会が市内の運動競技場を借り上げていました。本校の教師は生徒が走っていくのを止める役割です...。』 発表後に福島県の保護者から質問が出されました。『このような活気溢れる学校、生徒を育成する方法は、130年の伝統と言ってしまえばそれまでですが、具体的秘伝は何かぜひ教えてください。』 この質問に、『特に変わったことはやっていません。上級生から下級生に伝わっていくものがあるようです。 |
新入生もそのつもりで入ってきますし、卒業生や地域の方々など周りからもそのように見られています。』という、さり気ない表現の返事でしたが、学校を支えている地域や同窓生、そして職員、生徒の一丸となった学校への熱い思いが伝わり大変に心を打たれました。 今日本では、工業立国としてものづくりをもう一度見直し、優れた技能や技術を継承しながら新しい物を生み出す技術者を育成する教育を模索しているところです。 有形物としての工業製品を生み出していく過程には、技術者としてもたなければならない素養やモラルは勿論、学校を支えていく無形の財産もまた必要であることを改めて痛感いたしました。 秋工の職員、生徒は、百有余年の歴史の中で脈々と受け継がれてきたこの財産を食い潰すことなく守り、そして育てていかなければなりません。 同窓諸氏の皆様方におかれましては、秋工のより一層の充実発展のため、これからも従前同様に無形の熱き思いで母校を支えていただきますようお願い申し上げます。 |
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