若い同窓会員に期待
同窓会副会長 渡 辺 佐 文(昭和25年建築科卒)
 
 時の流れの早さに驚いております。母校創立100周年記念事業にあれ程大きなエネルギーを注ぎ、後世に残るであろうと各々が満足してから早4年になります。

これまでの歴史を受け継ぎ、更に飛躍するであろう秋工同窓会の若い皆さんに大いに期待しております。

 今から100年程前、日本が世界の国々と肩を並べるにはどうしても工業力を強くしなければならない、という国家の方針により、ものづくり工業技術者育成のため、全国に工業学校が創られました。

本校もその一校です。以来秋田工業卒業生が、地元秋田はもとより、全国で活躍されていることは皆さんもご承知の通りです。

戦前、戦中、更に戦後焦土と化した国土の復興に、先輩達はそれぞれの技術や知力をもって各方面において目ざましい活躍をし、地域や企業の発展に尽力し今日に至っております。

   さて、皆さん、21世紀のものづくり技術者はどんな心構えで臨まねばならないのか、学校で学んだことを進学先、或いは職場で更に研鑽して、社会が求めていることに対応出来るように努力して下さい。

又、専門職以外の付き合いも大切です。スポーツや仲間同士の交流を通しての自己啓発や地域奉仕、又、同窓会組織に加わり活動し発表することなども意味のあることだと思います。

時あたかも校舎改築の時期であり、新しい歴史づくりに踏み出す機会でもあります。

それぞれの地域には先輩達の築いた充実した同窓会支部がありますが、是非その中で活動してみてはいかがでしょうか。

組織は皆さんの若い力を必要としています。

母校並びに同窓会発展のため、皆さんの活躍を期待しております。

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