応援歌に見る伝統と校風  
会 長 太田光重(昭和31年機械科卒)
 
 応援歌にみる伝統と校風 常日頃母校、並びに同窓会に対しまして物心両面にわたるご協力を戴き誠に有難う御座います。

 応援歌には各自色んな思い出があることと思います。特に在校時の応援歌練習は生涯忘れえぬ強烈な印象を心身に思い起こされます。

この年になってわかることですが人生を歩む上で基本を教わっていたんだと感じております。

特に先輩後輩のケジメ、世の中には順序と言うものがあるんだなぁと。

自由平等の意の強い昨今、忘れ去られる古き良き日本の伝統が光輝いているように思います。

母校の応援歌は校歌を含めると11曲その他に各科の応援歌が有り、やじり歌等が有ります。
立場上、総会や各支部総会で応援歌に接する機会があります。

他校の事情は知りえませんが曲数が多く充実していること。
  文学的表現の立派な歌詞が胸を打つこと。

実業高校でありながら立派としか言いようがありません。

誰がどんな機会に、どんな意図をもって作詞したものか・・・・たまげます。

 近年は応援歌の練習も通り一遍で緊張感のないものになり、応援団の存在も無くなってしまいました。

そのあたりから独自な校風が薄くなり各校の特徴も無くなってしまっているのではないでしょうか。

それによって秋工魂の気概が薄れ伝統という精神の支えであるラグビーへの影響が懸念されます。

 時には応援歌を口ずさみ人生の支えにしていきます。フレー フレー秋工。

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