同窓会への思い
教 頭 小 原 一 博
 
 大先輩方の多くは産業界の重鎮として、また、若きエンジニア達はチームリーダーや中堅として秋田県経済を支えていることに歴史と伝統の重さを強く感じる。

このことは多くの先輩方の底知れぬ創意・工夫そして努力の上に築かれたものに他ならない。

 さて、私がかつて母校(横手工業高校)同窓会と大きく関わりを持ったのは同窓会事務局を担当するようになってからである。

その年、同窓会総会を開催したが出席者は役員会に集まるメンバーがほとんどで、五十名にも満たない寂しい会に落胆した。

確かに、年々少子高齢化が進み同窓会に関心を示すOB・OGの方々が少なくなり、また、経費削減で事業の縮小も余技なくされていた。




   そのような現状から少しでも脱却し活力あるものにしたいという気持ちから、県下で最も活発に活動していた秋田工業高校同窓会事務局担当者にお願いし、活発な運営のための教えを得るために訪問したことを今でも鮮明に覚えている。

そのときの教えは、支部組織(県内・県外・企業)を大切にし、連絡を密にして連携を常に図っておくこと。

若い人達が参加しやすい環境(話がしやすい)を作り、若返りを図っておくこと。

校内組織が活性化するよう、実行力のあるものとすることなどで、横手清陵学院に確実に受け継がれている。

 これからの世界は、発展途上国の躍進がめざましいと思うが、その中においても、秋工健児の根底に流れる、校訓「質実剛健」の精神を忘れることなく未来に向かって突き進んで行ってほしいと願っている。

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