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2013-No.2

昭和38年工業化学科卒の50年の歩みを語る会

       伊藤 勲(昭和38年工業化学科卒業)
         【群馬県在住】

   

今年756日(12日)豪雨の中全国から18人のメンバーが秋田温泉さとみに駆け参じました。(卒業時46人)

  当日は母校の教室や実験室の隅々までご案内、ご説明を頂き50年の歩みを確認し、感無量でした。
 何分、卒業後半世紀、最初で最後とも言える同級会でしたので、顔や姿も原形を留めず、ネームプレートに貼り付けた
50年前の卒業時の写真と現在の姿を見比べ、当人と判るのに暫らくの時間を要しました。
 開催に当って奔走された越前谷明夫氏の司会で進められ、先に旅立たれた
7名の物故者に黙とうを捧げ、校歌を斉唱し、懇親会へと移って行きました。

 代表幹事として開催に最大の尽力をしてくれた佐藤利廣氏の挨拶、乾杯に続き全員が自身の50年の歩みを「心の底からスピーチ」しました。中でも圧巻はかなりの労力を要して作られた「思い出のスライド」の上映でした。当時の一人一人の表情と思いが再現されメンバーの思いも伝わり50年分の中身の濃い会になりました。

スピーチの中には50年前に巣立ち高度成長期のど真ん中で、企業戦士として生き抜いて来た、誇りと熱情が吐露されました。夜中まで続いた宴は飲んだお酒の量でも歌の上手さでも、また語らいの深さと感動でも最高であったと自負しています。

メンバーの中には東日本大震災で被災され、命からがら逃げた様子を語ってくれた。今だから明るく語れるのだが、復興はまだまだこれからと東北人の1人として自覚しました。

さとみ温泉で50年分の疲れを取ったメンバーは今お互いに人生の総仕上げを迎え、病気や老化等様々な悩みがあってもそれに負けない「心」の大切さを確かめ合い、それぞれの地に意気高く、幹事の皆さんに感謝して再会を楽しみに帰路に着きました。

 
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