1936年(昭和11年)11月に17ヵ年の歳月をかけて完成した国会議事堂は今年で78年目の秋を迎えています。
昭和11年、時の政権を担っていた第32代広田弘毅内閣から現在の第96代安倍晋三内閣まで、これまで65代に亘って42名の総理大臣が輩出されてまいりました。
この間、国会議事堂は、昭和、平成と日本激動の歴史をもの言わず見詰めてきています。
昨年12月26日、特別国会が召集され、選挙後の国会登院時しか開門しないという議事堂正面玄関から初登院し、真新しい議員バッジをつけ、同日、議院内閣制の本質でもある首班指名に一票を投じて第96代安倍晋三内閣総理大臣の誕生をみましたが、その場の高揚した感激とは別に、日を追うごとに後顧に憂いを残さない決断と結果責任が政治の必須であることをひしひしと感じております。
今年1月28日の国会開会式にあたっては、天皇陛下のご臨席を仰ぎ、「国会が当面する内外の諸問題に対処するにあたり、国権の最高機関として、その使命を十分果たして国民の負託に応えるよう」との終生忘れられないおことばを賜りました。
今、私が毎日踏みしめている赤じゅうたんを、先人、先輩議員諸氏が歴史に刻まれた覚悟の決断を抱えて幾度となく議場に入っていった、その姿を思い巡らせば、胸のバッジが筆舌に尽くせないほど重いものとなり、先人達がその覚悟を私に迫ってくる今日この頃です。
※写真説明
安倍総理と握手する冨樫議員
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