昭和42年電気科卒業の高桑です。在学中は、ラグビーの全国制覇、甲子園出場など、華やかな時代を過ごさせてもらいました。
卒業後、上京して電電公社に入社。NTTを経て技術畑で働きましたが、思うところがあり52歳で早期退職してフリーランスのライターになりました。主に登山関係や山里の民俗を取材して記事にする仕事です。
このたび、雑誌『渓流』に連載した「現代マタギ考」を『狩猟に生きる男たち、女たち』(つり人社、2021年4月)と改題し、単行本にまとめました。
各地の猟師の生きざまや、野山に暮らす動物たちの生態。増えすぎて街に出てくる猪や鹿への対処。あるいは生息数が不明のまま、人間を襲って怖れられているツキノワグマやヒグマの未来。さらには狩猟免許を取得するためのノウハウなどを多角的に展開した一冊です。
ふだんは皆さんとは縁のない世界でしょうが、これまで人と獣がどのようにして相対し、どのようにして暮らし、どのように共存すればいいのかを探る一冊でもあります。