片 村 專 一 (昭和18年電気科卒)
 
 私達の同窓会は「E30会」と称しています。昭和8年度卒業電気科第30期生の集まりで、毎年一回は開催して旧交を温め、母校時代を想い、情報交換をし、歳(よわい)80の金砂健児が、校歌、応援歌を高らかに歌い元気を分ち合い今日まで継続しています。

 開催地は、県内や時には東京都まで足を伸ばし、そこに居住の者が、それぞれ世話役を務めてきています。

 大都会の刺激を受けて活力を充実し、また、秋田では、思い出の地で在学当時を顧みながら、裸になって語り合えるのは、まさに至福の一時(ひととき)です。

 平成11年5月には8名が揃って、第一会館で開催の同窓会総会・懇親会に出席して先輩格の席に招待され、当時の東海林会長始め皆さんと大いに歓談
し、久しぶりに川反の風情に浸ったこと。

 平成14年4月には、東京都で開き、齢を忘れ首都圏を活歩し、念願の皇居参観もでき、夕暮れからは屋形船に揺られ、お台場の雰囲気に触れ、心ゆくまで痛飲歓談したことが走馬灯のように浮かんできます。

 また平成15年9月には母校を訪問し、校長先生のお話しを聴き、校舎校庭を一巡し、懐かしさが込みあげ、特に数十年ぶりできた東京の人は感無量であったという。

   昔の校舎の一部を見事に再現した同窓会館には、あの古風厳然とし、モダンな木造校舎での生活が想い出されてなりませんでした。

 そして、平成16年10月1日。待望の母校創立百周年記念式典・祝賀会には6名の同級生が勢揃い。この大きな節目に先輩、同期、後輩との出会いがあり、まさに忘れることのできない感激の日でありました。

 E30同級生は、戦前、戦中そして戦後の荒波を乗り越えてきた仲間。その絆は加齢と共に深まってきています。

 少数ながら精鋭の集まりと自負し、お世話になった母校と同窓会の発展充実を祈念しながら、今後とも元気で継続して行こうと先般(平成19年5月18日)秋田市の会合で誓い合ったところです。


同窓会館前でH15.9.24

左側から 黒澤 清志、根元 信次、大塚 一敏、
       佐藤 正敏、筆 者、川口 力哉、
       川越 清見、松田昭一郎、安田栄太郎
       の各氏

【目次へ戻る】