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~式典にての会長挨拶(全文)~
 会長 工藤嘉範(土木科S51卒)


 
 秋田県民歌の一節、「見渡す広野が黄金(こがね)
と実り」秋田の豊かさを感じる好天に恵まれた今日の佳き日、秋田県教育委員会委員長田中直美様はじめ数多くのご来賓の方々のご臨席をいただき、ここに秋田県立秋田工業高等学校創立百十周年記念式典を挙行できますことは大きな喜びと名誉であります。

 実行委員会並びに同窓会を代表いたしまして、心から厚く御礼申し上げます。

 さて、本校が金砂の地にその産声を上げることとなったのは、明治三十三年十二月秋田県議会において「社会の進歩と共に工業教育が今、最も必要である」との認識が示され、工業高校設立の意見書が「満場異議なし」で認められたことに始まります。

 学校用地の問題などもあり、開校し授業が行われるまでには約三カ年を費やしていますが、近代化を目指した激動の時代にあって、あらためて県民の粘り強いご支持と、先人のご英断に心から感謝と敬意を表するものであります。

 開校以来百十年、工業技術と産業構造の社会変化に対応し、学科の改廃再編などを経ながら、三万人を越す卒業生を輩出し、校歌に唱われる「質実剛健」の魂を金砂健児が受け継ぎながら、国内外におけるものづくり産業の技術者はもちろん、芸術文化、政治経済、教育、スポーツなどの分野で輝かしい実績を残し歴史を築き、伝統を磨き上げてきました。  東日本大震災を継起に見つめ直すこととなった日本人としての価値観や、地球的な気象変動と環境・エネルギー問題、生命科学と科学技術の倫理など、地球規模で大きな問題が存在し、その解決に世界が結束してあたっていかなければならない時代にあって、秋田県における工業教育の中心校と位置づけられた秋田工業高校は、ものづくり教育で日本一を目指し、世界にはばたく自立した人材を育成するミッションが与えられているのです。

 記念すべき百十年の節目に、秋田工業高校生となった在校生諸君には、これからの人生における多様性に富んだ「ものづくり」の局面で、秋田工業高校で培った素養を礎に、自ら考え、アイディアを出し、周りの方々と協調をしながら、粘り強く答えを導き出していく、そんな人生であることを念願します。

 今日の記念講演では、宇宙開発を通して「どうせ無理」という考えを無くし「人の可能性を奪わない」活動をされている植松努先生からご講演を頂きますが、皆さんの人生の一助になるものと思います。

 せっかくの機会でありますから校舎改築事業について若干触れさせて頂きます。移転改築など様々な議論がなされた校舎改築事業は、創立百周年記念から十年、当時の実行委員長・東海林正隆元同窓会長の強い信念であった「金砂の地」での校舎改築は、太田光重前同窓会長へ受け継がれ、紆余曲折を経ながら、ようやく平成二十五年から始まり、すでに全国的にも珍しい人工芝のラグビー場が完成しております。老朽化が著しく学校運営に大きな影響を与え掛けていた校舎改築が、百十年の節目に大きく前進していることは、諸先輩、教育庁始め関係各位のご尽力の賜物と、この場をお借りし心より心より感謝の意を表するものです。

 創立百十周年記念の諸行事実施に際しましては、各界各層、多くの方々からのご協力を賜りました。また、本日の式典をはじめ在校生の能力を最大限に活かすことにも努め、記念運動会と硬式野球、ラグビーの記念招待試合が盛大に開催されたところです。

 更に、記念誌の作成につきましては、多くの方々から寄稿や資料提供を頂きましたし、編集に携わって下さった皆さんの献身的なご尽力にも心より感謝申し上げます。

 結びに、本日ご臨席賜りました皆様には、重ねて心から感謝を申し上げると共に、県民から秋田工業高校に期待される文武両道の校風を磨き上げるため、更なる研鑽の努力を学校関係者一同がお誓いをし、実行委員会を代表して感謝の言葉と致します。

 本日は誠にありがとうございました。

 平成二十六年九月二十六日

秋田県立秋田工業高等学校 創立百十周年記念事業 実行委員長

             同窓会 会長  工 藤 嘉 範

 


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